そんな時にオススメなのがインターネットのグーグルを活用した英語論文検索。
iPhone1台で英語論文執筆に必要な英語論文資料を大量にサクサク集められます。
今回はその便利な検索機能の使い方をステップバイステップでお伝えしていきます。
うまく活用できれば、英語論文作成をさっさと終えられます。
最速で英語論文を書き終えるための資料の探し方についてお伝えしていきます。
Google scholarを使って、自分の探したいテーマにあった英語論文をサクッと見つけましょう。
この記事の目次
英語論文を探すならGoogle scholarですべてOK!
Google scholarは、先行研究や、自分が書きたいテーマに関連した英語論文を見つけるのに便利です。
Google scholarはいわゆる「アカデミック版のGoogle検索エンジン」です。
WEBにある情報を何でもかんでも表示するのではなく「学術論文や学術資料」に特化した情報のみを掲載している検索サイトです。
なので「信頼性の高い情報」や「学術性の高い情報」を探すのに向いています。
ただし。
Google scholarの論文サイトに登録されていない情報は出てきません。
なので「数値データ」や「統計情報」に加えて「事例」などは普通のGoogle検索を使った方が出てきやすいです。
例えば、Googleスカラーで「Deforestation(「森林破壊)」と検索すれば、関連する「学術論文」は出てきます。
「森林破壊の原因」や「森林破壊の影響」といった「ある一定のテーマに基づいた論文」は出てきます。
ですが、直近で起きた森林破壊の事例やニュース、統計データなどは、出てきません。
仮に出てきたとして古い情報で、使えない場合が多いです。
なので、もし事例やデータなどをすぐ見つけて英語論文に使いたい場合は「普通のGoogle検索」で調べたほうが近道です。
Google scholarを使うなら、「先行研究」や「自分が書きたいテーマに関連した論文」を調べたい時に使うと効果的です。
Google scholarを使って英語論文を探す方法
Google scholarは普通のGoogle検索と同じようにキーワードで検索します。
使い方はあなたがいつも使っているGoogle検索と同じです。
キーワードで検索したり英文で検索するのもアリです。
ただし、注意しないといけないことがあります。
それは「キーワードを打ち込んでもお目当ての論文が見つからない」ということです。
探したいテーマに合った英語論文の探し方
探したいテーマに合った英語論文を探すコツについて。
欲しいと思った論文テーマに近い英語論文を見つける方法を紹介します。
ポイントは「細かいキーワード」で検索することです。
個人的な感覚では「文」で検索するよりも「細かいキーワード」で検索した方が欲しい英語論文資料や文献を見つけやすいです。
というのも、Google scholarは「キーワード」によって大きく検索結果が変わってくるからです。
検索した英語キーワードがおかしいと、欲しい情報が入った英語論文を見つけられずに終わります。
例えば、「フェアトレードコーヒー」をテーマにした論文を探したい場合で考えてみましょう。
同じ「フェアトレード」というテーマでも、
「フェアトレードにおける経済的影響」
「フェアトレードにおける企業のブランドイメージの変化」
を調べたいのかなどテーマが異なりますよね。
なので「fair trade」だけで調べても幅が広すぎるわけです。
それぞれ
「fair trade coffee economic effect」とか
「fair trade coffee brand image」とかで調べる。
こうすると、欲しい情報にピンポイントにたどりつきやすくなります。
これぐらい細かく調べた方が、求める文献がピンポイントで出てきやすいです。
ざっくり「フェアトレード」について調べたいなら「fair trade」だけでも十分。
しかし、探している英語論文や英語文献のテーマは細かい場合が多いはず。
- 「インドの教育格差の根本的原因について」
- 「アメリカの健康保険問題の影響力」
- 「メキシコの経済的格差と歴史」
自分なりにテーマを絞って検索することで、欲しい英語論文に到達しやすくなります。
なので、できるかぎり「キーワードを増やして検索する」のを心がけると、求めている英語論文にすばやくたどり着けるはずです。
Google検索とGoogle scholarの使い分け
- ざっくりしたテーマ検索→「Google検索」
- ニッチな論文やテーマが定まったら→「Google scholar」
といった感じの使い分けがいいかと思います。
ほしい英語論文がGoogle scholarで見つからない理由
欲しい英語論文が見つけられない人に多いのは「キーワード」がズレていることです。
というのも、Google scholarで英語検索すると「第二言語習得者の書いた論文」や「英語圏の人が書いた論文」しか出てきません。
つまり「日本語的な英語表現」だとそもそも探している英語論文が見つからないことが多いんです。
例えば、「スポーツにおけるイメージトレーニングの影響力」というテーマで英語論文を探したい時で試してみました。
「スポーツ選手はイメトレをよくやっているというけど、その効果って具体的にどんな感じなのか?」
というテーマに関係した英語論文を見つけたい。
欲しい資料は、
- 「スポーツ選手のイメトレ実験のデータ」
- 「イメトレの影響力」
について解説した英語論文ですよね?
じゃあ、普通に日本語的な感覚で
「image training sports」と検索すると…
「スポーツにおけるブランドイメージ」の文献などばかりが出てきます。
求めていたような論文はほぼ出てきませんでした。
というのも「image」のニュアンスが「ブランドイメージ」だったりするからです。
じゃあ、「スポーツにおけるイメトレ」はどう表現されるのか?
「スポーツにおけるイメトレ」の英語表現を普通のGoogleで調べます。
「image training sports」とかでいいです。
するとこんな感じに「表現が違う」ということがわかりました。
英語的なニュアンスではスポーツにおけるイメトレのことを、
「imagery training in sports」
と表現していたわけです。
で、この「imagery training sports」で再度Google scholarで検索すると、無事に「スポーツにおけるイメトレ」に関する英語論文が見つけられました。
このように「英語的ニュアンスの表現」を知った上で検索しないと、欲しい英語論文に辿り着けないことが多いです。
自分の感覚で「イメトレ」だから「image training」かな?と調べても見つかりません。
なので、欲しい英語論文に関連したテーマを探すときはまず「どういう英語表現が使われているか」を先に普通のGoogle検索で調べることをオススメします。
Google scholarで「英語論文が見つからない」という時は、たいてい「自分が検索しているキーワードが英語表現的におかしい」ということがほとんどなので。
すぐ読める英語論文をGoogle scholarで探す
すぐ読める英語論文は[PDF]です。
Google scholarで検索すると[PDF]と右に表示される文献が出てきます。
この[PDF]をクリックするとすぐ読めます。
何も書かれていない場合は、どこかの論文資料掲載サイトの文献であることが多いです。
なので、読むのに登録が必要だったり、その大学図書館に行かないと読めない文献だったりします。
基本、PDFの論文を探した方が素早く終わるのでオススメです。
英語論文から欲しい情報をピンポイントで見つける方法
ひとつ英語論文が見つかったら、内部検索で「欲しい情報」を探します。
内部検索を使う理由は、すばやく情報にたどりつけるから。
たとえ500ページ以上の超大作の英語論文でも、欲しい情報がある場所に一瞬でジャンプできます。
MacBookなら[Ctrl]+[F]
iPhoneなら、Safariを開いた時に、画面の一番下の真ん中にある◻︎に矢印が刺さったような「シェアマーク」をタップして「Find on Page」。
これを利用して、開いたページや論文内のキーワードを検索することができます。
キーワードを打ち込むと、そのキーワードがあるところに一瞬でジャンプして、黄色くハイライト表示してくれます。
たとえ800ページ越えの英語論文集でも一瞬でハイライトしてくれます。
私はよく、「要するに何が言いたい論文なのか?」を検索するために「conclusion」と検索したりします。
自分が知りたい分野に関係するキーワードを基本打ち込めば、黄色でハイライトされます。
その前後を読めば「どういう内容の情報があるか」を一気に判断できるわけですね。
内部検索を利用すれば、最初からじっくり読む必要がないので一気に時間短縮できます。
めちゃくちゃおすすめです。
特に最初のうちは英語論文を読むだけでもキツいはずなので。
- 内部検索で「ほしい部分」をピックアップ
- 英語論文内の「ほしい部分」をピンポイントで探す
この作業を意識していれば、たとえ数100ページ越えの論文でもサクサク読めます。
大事なのは必要な情報だけを手に入れることですから。
私はこの内部検索を利用して「欲しい情報」だけをピックアップして英語論文執筆に応用しています。
おかげで、英語論文作成はサクサク進んでいました。
その英語論文は本当に使えるか?
英語論文を見つけた。
その上で重要なのが信頼性です。
「どこかの海外大学の学生が興味だけで情報をかき集めてなんとなく書いた論文」
と
「ある海外有名大学教授が学術発表して、かつ、他の権威ある論文にも引用されるほどの影響力を持った論文」
のどっちに信頼性があるかは一瞬で分かりますよね。
基本は引用数を見ればOKです。
日本語だと「被引用数」と表示されています。
これが権威性や信頼性の指標になります。
3桁を超える引用がされている論文は、基本的に信頼をおいていいです。
たとえば引用数が1000を超えているというのは、世の中でもかなり「資料」として使われているということです。
その論文で言われていることが「スタンダード」になっていることすらあります。
何より、ある分野における「権威のある人の論文」を引用するだけでも評価する人からすれば「こいつ、よく分かってるな」と思ってもらえて印象がいいです。
(私は当時、イギリス人教授から「そのテーマでよくその資料を見つけたな。」とベタ褒めされていました。)
逆にどこからも引用されていない論文は「中身を正確に確かめる」という前提がないと、「前提がズレている論文」だったりする可能性もあります。
名もない個人の資料よりも引用数の多いものを選ぶ。
「有名かつ権威のある人の引用」を使う方がよっぽど説得力ある内容に仕上げられます。
なので、基本は「被引用数」を見て判断すればOKです
参考文献からさらに有用な英語論文を探す
ひとつでもほしいテーマに関連した英語論文が見つかれば芋づる式に他の情報も引き出せます。
見つけた英語論文の「参考文献リスト」を見ればいいだけです。
自分が「もっとこれについて知りたい」と思った内容に関する参考文献をさらにリサーチすればいいだけです。
論文の説得力や主張は、「参考文献の数」によるところが大きいです。
「自分はこう考える」という主張を支える根拠が多ければ多いほど説得力が増します。
当然、引用数や参考文献の数が多いほど低い評価をつけられにくくなります。
なので、ひとつ欲しかった英語論文を見つけられたら、その英語論文の参考文献リストに必ず目を通してみてください。
さらに使えそうな英語論文や資料を見つけられるはずなので。
日付順検索で最新の資料を見つけよう
最新の英語論文を選んだ方が説得力の高い論文を見つけやすくなります。
論文というのは「先行研究」をベースに書かれていることが多いので、新しいほど「過去を踏まえた上で描かれている可能性が高い」ということです。
日付の新しい論文の方が説得力がある内容になっていることが多いです。
「すでに誰かが書いた内容をベースにして、その上で自分の主張や仮説を検証する」という論文が多いということです。
つまり、「新しい論文であればあるほど、過去の先行研究やスタンダードとなっている意見をベースにしている可能性が高い」ということです。
おまけに「過去の内容がもうすでに否定されていて、その上で最新の主張がベースになって研究されている」なんてこともよくあります。
なので、できるかぎり「最新のもの」にも目を通すことが重要です。
やり方は簡単で、Google scholar検索結果の右側にありバーから「何年」を選んだりするだけです。
あと、検索キーワードの隣に「2015」といった年号を打ち込むと、その年代の資料が優先的に表示されたりもします。
あまり古すぎる資料を持ってきても「もうその議論・研究はメジャーじゃないよ」みたいなものもあったりするので、情報の鮮度には注意しましょう。
できるかぎり新しくかつ権威のある内容に先に触れる方が、描こうとしている分野のメインストリームを押さえやすいです。
以上をGoogle scholarで工夫して検索すれば、お目当ての英語論文をサクサク見つけられるはずです。
ぜひ、試してみてください。
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▶︎英語を読めるのにまったく話せない人がスラスラ話せるようになった秘密…
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英語を長年勉強しているのに
話せるようにならないと悩むあなたへ、
私が「ハロー」から会話の続け方が分からない
というひどすぎる英語レベルから、
アメリカの友人とお酒を片手に
語り明かせるまでになれたのには
「ある戦略」があります。
英語センスゼロからスタートして、
思ったことを英語で好きなだけ
しゃべれるようになるまでに
いったいどういう「戦略」を意識していたのか?
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