英語のシャワーは意味ない。丁寧なリスニングも無駄。

誤解して欲しくないのですが、

「精聴だけ」でも
「多聴だけ」でも

リスニングはたいして伸びません。

 

実体験から断言しますが、

たくさん英語を聞いても、丁寧に英語を聞いてもリスニングが伸びることはありません。

 

2つに加えて「発声すること」がすべてを決めます。

 

そこで今日は、実際に私がハワイのサーフィンバカと言われるほどの海好きネイティブ講師から教わった「リスニングを伸ばすためのスパルタトレーニングメニュー」を紹介します。

1ヶ月実践すればリスニングが必ず上達して、聞き取れなかった英語がスラスラ聞き取れるレベルにたどり着けます。

 

そもそも精聴と多聴って?

精聴って?

精聴っていうのはカンタンにいうと狭く深く掘り下げるリスニングです。ひとつの音声をひたすら聞き続けることを精聴といったりします。

1つの音声を100%くらい理解できるまで聞くので、同じものばかり聞いてくると飽きて挫折することが多いトレーニングです。

ただ、一度100%聞き取れるくらい細かくトレーニングすれば、別の新しい音声に取り掛かっても意外とすんなり聞き取れる体験ができます。

筋トレでいうランニングなんかの「基礎体力」を身につけるトレーニングが精聴です。

 

これをやらずして「リスニングが伸びる」なんて体験はできません。

 

それぐら大切なポイントです。

多聴って?

多聴は逆に広く浅く聞いていくリスニングですね。

いわゆる英語のシャワーが多聴です。

とにかくたくさんの種類の英語を聞きまくるので、すべて聞き取れなくてもどんどん次に向かっていきます。

 

ひとつひとつの音声が手薄になる分、いろんな種類の英語に触れるので幅広い語彙が身についていきます。

 

精聴は多聴どっちか片方で良いの?

両方やらないと聞き取れる「範囲」は広がりません。

 

英語の聞き取れる範囲を縦軸と横軸でイメージしてみてください。

縦に高く伸ばしていく高さを伸ばすのが精聴。

横に幅を広げていくのが多聴です。

 

どっちだけ、というのはありえませんよね。

 

いくら深くても幅がないとダメです。

幅があっても高さがないと意味がありません。縦×横=面積ですから。バランスよく伸ばしていかなければ面積を増やす効率は悪いですよね。

 

精聴と多聴どっちがいいのか?

まず「精聴と多聴どっちがいいのか?」に対しての答えですが、

最短でリスニング力を上げるとすれば
「精聴」→「多聴」の順番がオススメです。

 

というのも、聞き取れない英語をいくら大量に聞いたところで「突然英語が聞き取れるようになった!」なんて魔法は起こらないからです。私もそんな神秘体験は未だにありません。

なら、いつ聞き取れるようになったのか、というと聞き取れる単語が少しづつ増えてきてからです。

最初は何を言っているのかもさっぱりだった音声がスラスラ聞き取れると感じたのは、はっきり言うと単純に慣れ親しんだ単語が多い音声教材だったからです。

 

その時はTOEIC単語をやっていたので主にビジネス系に関する内容は聞き取れる範囲が増えていきました。なので、わからない単語はいくらがむしゃらに聞こうがわからないまま時間をムダするだけです。

ひとつひとつ聞き取れない単語を潰して克服しないと成長はありません。

私も未だにBBCニュースなどの英語で流れる国際問題に関してのインタビュー音声や、ビジネス系のニュースは専門用語が入った途端に聞き取りにくくなります。

 

つまり、

・聞き慣れていない単語

・知らない単語

を少しづつ潰していくこと以外に、聞き取れる英語を増やす方法はありません。

 

 

もう一度いいますよ。

 

・聞き慣れている単語

・知っている単語

の範囲を少しづつ増やしていくんです。

 

これだけです。

 

なのでまずは内容が完璧に分かるまでひたすらひとつの音声を聞き続ける方が近道というのは間違いではありません。

 

適当にサラッと聞き流すのなんかは最悪ですね。ただ時間をムダにしているだけです。

とにかく大量の音声を聞いてリスニングをレベルアップしたいとしても、内容がすでにある程度わかっているものを必ず聞く必要があります。

どちらにしても中身がすでに理解できている音声を使わなければリスニングが伸びることはありません。

 

リスニングを伸ばす鉄則

「中身がわかっている音声を
何度も何度も聞きまくる」

ことです。

 

つまり、まず精聴することこそがリスニング力を高めるやり方なんです。

 

聞くことに加えて絶対に欠かせないトレーニング

そしてここだけの話、さらに成長スピードを高めるオススメの方法があります。私もコレを意識してからは一気にリスニングが得意になりました。

それは耳で聞いた英語音声をそのまま声に出していくことです。聞くだけじゃなくて必ず声に出すようにするんです。

いわゆるシャドーイングと呼ばれる方法ですね。「耳を鍛えたいのに口を鍛えてどうするんだ」ともしかしたら意外に思われるかもしれません。

 

コレ、よく覚えておいてほしいのですが

 

あなたが発音できる英語=あなたが聞き取れる発音

 

なんです。

 

 

つまり、

あなたが「聞き取れない」発音は

あなたが「正確に声に出せない」発音だから。

ということです。

 

 

だから、

あなたが「発音できる英語」は

あなたが「聞き取れる英語」

だということです。

 

これ、よく覚えておいてくださいね。リスニングで聞き取れる英語を爆発的に増やす鉄則ですから。1ヶ月みっちり実践すれば見違えるように英語が聞き取れるようになるはずです。

 

なので、本気でリスニングを短期間に伸ばしたいのであれば「英語でひたすら聞きまくったものを片っ端から声に出しまくる」のが圧倒的に早いのです。

 

ただ「英語を聞くだけ」だと自転車並のスピードで成長していきます。だとしたら、「聞いて声に出すトレーニング」というのは時速200キロ近くの新幹線で移動するようなものです。

 

リスニングを短期間で伸ばすなら「耳で聞いて、口を動かして声に出す」が最短ルートだということです。

 

もっと正確に言うなら「大量に聞きまくって、大量に声に出しまくる」ってことです。

 

もちろん中身が理解できている前提ですよ。これをしっかり意識できれば、1ヶ月でも一気にリスニングが上達します。なので、ひたすら同じ音声を聞きまくるだけでもリスニングは上達しません。

 

つまり、精聴だけでもダメなんです。

 

「精聴」したものを「声に出す」

 

コレが鉄則になります。

 

ディクテーションよりも効果がある方法

ディクテーションの効果はあります。ただ、私は続けられませんでした。

よく、聞き取れたかどうか確認するために、ディクテーションといって耳で聞き取った英語をひとつひとつペンで文字に書き起こす方法が推奨されますが私は続けられませんでした。

 

手が疲れるんですよね。たった3分の音声でもかなりの文量になりますから。

それよりも耳で聞いてそれをそのまま声に出す方がよっぽどラクですし「リスニングを鍛える」のが目的ならめちゃくちゃ効果があります。

 

なぜなら、

あなたが発音できない言葉は

耳で聞いても理解できないようになっている。

からですよ。

 

いくら手で書き起こして「コレが聞き取れなかった部分か!」と発見してもその部分を声に出して練習しない限り聞き取れるようにはならないんです。

この最後の一手を忘れているために、リスニングを伸ばすチャンスを逃している人がなんと多いことか。

私もそのひとりでしたが。なので、これを読んでいるあなたは必ず実践してみてください。

 

ちなみに、私が実践していた方法はこんな感じです。現在進行形でフランス語を勉強しつつやっている方法です。

少しづつフランス語のニュースなんかも聞き取れるようになってきているのでお墨付きです。

 

トレーニングの前に準備するもの

  • 英語の音声
  • 音声の英語を書き起こしたもの(日本語もあると望ましい)

 

必ず音声を書き起こした原稿(スクリプト)を用意してください。これなしにリスニングを鍛えようとするのは包丁もなしにキャベツを千切りにしようとするようなものです。

あるかどうかで効率が倍ぐらいの違いになるので必ず用意しましょう。

もしちょうどいい教材がなければ音声も原稿(スクリプト)も無料で手に入るTEDを使って練習するのをオススメします。
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2016年11月20日

 

スパルタトレーニングは全部で5ステップあります。

  • 耳だけで聞く
  • スクリプトを見ながら聞く
  • スクリプトを音読する
  • スクリプトを見ながら聞く
  • 耳だけで聞いて声に出す

 

この流れを必ず守って2週間だけでも実践すれば、必ず英語の聞き取れる範囲が増えているはずです。

 

1. 耳だけで聞く

まずはいつものように目をつぶって英語の音声を聞いてください。内容がわからなくても最後まで聞いていきます。

何を言っているかわからなくてもグッと我慢です。

最後に聞き取れるようになったことを実感できます。

 

2. 書き起こしを読んで内容を理解する

次に書き起こしの文字を読んでいって内容を理解していきます。

ここでしっかり理解しているかどうかで結果がガラッと変わるので内容を120%理解するようにしてください。

わからない単語の意味、文法、構造、すべてを理解していきます。

 

3. 書き起こしを見ながら聞く

次は先ほど理解した書き起こしを見ながらリスニングしていきます。

指で書き起こしの文字を追いながら音声を聞いていくのがいいですね。

 

イメージとしてはひとつひとつの文の発音を確かめていくイメージです。

 

4. 書き起こしを音読する

次は、書き起こしを声に出して音読していきます。

ポイントは決して自己流で発音するのではなく、先ほど聞いた音声のマネをするように声に出して読むことです。

 

現状聞き取れていないということは、英語のスピードが速いとかそういう問題ではなくあなたが「発音できていない」だけの話です。

 

なら発音できるようになれば問題はカンタンに解決しますよね。

聞いた音声を思い出しながら音読していきます。

オススメは「1フレーズ、1アウトプット」です。用意したものが長文であったとしても1フレーズづつ音声を止めて、1フレーズづつ声に出して読むことです。ピリオドごとに音声を止めて、すぐに声に出して音読してみてください。

このコツコツが後になって響いてきますよ。

 

5. 耳だけで聞いて声に出す

最後に書き起こしなしで耳だけで聞きながら、音声を声に出していきます。

いわゆる仕上げの段階です。

ここまでやっていくと最初の頃と比べてかなりスラスラ英語が聞き取れるようになっているはずです。

 

 

誰もここまでやってないですから、やれば必ず聞き取れるようになりますよ。何回やればいいのかとお思いかもしれませんが「聞き取れるようになるまで」です。

聞き取れるようになるまで

 

「耳で聞いて」

「声に出す」

 

「耳で聞いて」

「声に出す」

 

「耳で聞いて」

「声に出す」

 

のをひたすら繰り返してください。どっちか片方だけでもダメです。

 

即インプットして

即アウトプットする。

 

この流れこそがリスニングを一気に上達させるコツになります。

 

まとめ

精聴→多聴が良いと言いましたが精聴だけでもダメです。

精神をすり減らして聴いた音声を
声に出してあなたの声でアウトプットすること。

これがリスニングを最短ルートで伸ばす方法になります。

 

つまり、

精聴+発声

のダブルパンチがリスニングを一気に引き延ばす秘訣になります。

 

常に「聞いて」+「声に出す」

これだけは欠かさないようにしてください。

 

あなたが今までまったく聞き取れるようにならなくて不安だったとしても、今回お伝えした方法を実践すれば必ず聞き取れる英語が増えてきます。

ぜひ、お試しあれ。

▶︎リスニングができるようになれば、スピーキングはすぐ上達します

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