どうも、リョウです。
英語学習に効果的な洋書の読み方について。
これまでの英語学習人生でガッツリ読んだだけでも約30冊程度の洋書を読んできました。
小説、専門書、学問書、ビジネス書、自叙伝、古典などなどあらゆるジャンルの本です。
特に気に入っているのはスティーブ・ジョブズのペーパーバックです。英語はもちろん日本語でも読みましたし、マンガ版のスティーブ・ジョブズ自伝も読みました。
洋書を読むことで英語の読解スピードが上がってネイティブ英語のリスニングにもグイグイついていけるようになったり、
英語の表現力が伸びてスピーキングでも自分の言いたいことを英語で表現する実力を身につけられました。
実体験含めて話していきます。
では、始めます。
この記事の目次
洋書を読むことで得られた効果
まずは、洋書を読んで英語にどんな変化が起きたのかをザッと話していきます。
英語の生きた語彙力が増え、リアル英会話に強くなった
まず、生きた語彙力が増えて、リアルな英語に強くなりました。
たとえば現代小説にはそのままリアルの英会話に出てくる語彙が出てきます。
この「生きた英語の知識がある」ってのはある意味最強です。
海外の人と話す時の語彙力はもちろん、その国の文化や考え方とか価値観を事前に知るきっかけにもなります。
そのおかげで、知っていただけで会話が弾んで一気に仲良くなった、みたいなこととかもありました。
オーストラリアの歴史的人物を知っていて、
たまたまその話になった時に
「え?お前何で知ってるん?すごすぎだろ!」
と喜ばれて一気に親友レベルに仲良くなった、とかあります。
あと当たり前ですが、教科書や参考書をいくらやっても得られない知識が洋書から得られるので、リアルの英会話にも強くなります。
英語力というより「コミュニケーション能力」が総合的に上がる感じですね。
話のネタになりそうな知識とか、その国の価値観とか考え方とか、知っておけば会話しやすいですから。
何も知らないよりよっぽど話すキッカケが増えます。
極論、アメリカみたいに軍人が普通に身近に生活している文化と日本では違うわけです。
そういう「世界感覚の違い」を知っておけるのは大きかったですね。
相手への理解がないとそもそも仲良くなんてなりようがないので。
生きた英語に触れられるっていうのは大きなメリットでした。
英語の処理スピードがガンガン伸びる
あと、これは予想していなかった成果でしたね。
英語の処理スピードがめちゃくちゃ伸びました。
返り読みをしなくなって、英語を読むスピードが速くなる。
これももちろんあります。
個人的には英語の大意を掴む実力が磨かれました。
大意を掴むってどういうことかというと。
めちゃめちゃ長い英語のひと言が出てきた時に、
一瞬で「何を言わんとしているのか?」を掴み取るスキルです。
たとえば日本語でも大意が大事な場面ってあります。
バーでマスターに「マスター、いつもの、よろしくね。」
というときの
「いつもの」
とは何なのか?ってことです。
「何が言いたいのかを推測する力」とでも言いましょうか。
大量の英文に触れられる洋書に触れたことで、
「この文では何を言おうとしているのか?」
を常に予想、推測するようになって、これがそのまま英会話でも活かされましたね。
相手がマシンガントークで一気に英語でまくし立てても
「なるほどこう言うことが言いたいのか」
と言いたいことをキャッチする実力が伸びました。
これが英語処理スピードが伸びる、ということです。
相手の言いたいこと、つまり「大意」を掴むスキルを磨けば磨くほど、
英語の処理スピードが上がって、ネイティブのマシンガントークにも余裕でついていけるようになります。
コレは逆にいえば「こういう言い方をすると伝わりやすい」という表現を増やすキッカケにもなりましたね。
いちばん効果があったのはもちろんリスニングでしたが。
「相手が何を言おうとしているのかを一瞬で掴むスキルはリスニング力以上に大事だと感じるポイントなので。洋書を読んでコレを磨くことができたのは嬉しかったです。
個人的にリスニングで苦手だったのは
「多少聞き取れるけど、何が言いたいのかわからない」という悩みだったので。
コレを解消するキッカケになったのが洋書で大量の英文を処理するスピードが磨かれていったことです。
海外基準の常識や知識が身について人生が豊かになる
何よりも、海外基準の知識や常識に触れられるって大きいです。
基本的に最先端の知識や最高峰の知識はアメリカ。
アメリカから何ヶ月後、半年後にようやく日本に流れてくる知識は多いです。
世界でベストセラーになった後に、数年越しにようやく日本に翻訳されているベストセラー本とかもゴロゴロあります。
洋書を読むことで、日本では数年後に出版されるようなレベルの書籍に最速でタッチできるわけです。
極端な話、他の日本人と比べて3ヶ月先の未来を見れるってことですね。
たとえば私は、
目標達成とか語学習得の考え方は海外から輸入してます。
基本的に「海外の論文や海外の専門家、海外のトリリンガルやそれ以上のレベルの人たち」の知識もブレンドしています。
なぜなら、世界最高峰高峰のところから学んだほうが近道だからですね。
英語が読めるってだけで壁を越えられるわけですから。
この威力をナメている人は多いのでチャンスですね。
未来に先回りできるってデカいですよ。
洋書の効果的な読み方
ここからは個人的に意識していた英語学習のための洋書の読み方を3つほど紹介します。
①読解スピードを上げるための読書
何行もある英文を一気にガーッと処理できるようになれた読書法。
それは時間制限を設けて縛って読むことです。
英語の返り読みや、一言一句訳して読むクセを解消して、
TOEICの長文問題を高速で解けるようになれたのは時間制限を設けて英語を読むようにしてからです。
小論文レベルの文章を10分で読む、と決めてタイマーをセット。
そしてチャレンジ。
10分に慣れてきたら今度は5分でチャレンジ。
こういった感じで時間制限の中でどれだけ長文を理解できるか、というチャレンジを繰り返しました。
そのおかげでちょっとした英語論文でも10分かからずサクサク読めるようになりました。
大事なのは
①時間制限を設ける
②厚さの薄い本や手軽に読めるレベルを大量に回す
このふたつです。
極端な話、
1行の英文が一瞬で分かるようになれば英語の理解なんて余裕になるわけです。
英語の短文の集合体が長文ですよね。
で、長文の集合体が本なわけです。
だからカンタンで内容が分かるレベルの本を時間制限を設けて大量に読む。
コレを繰り返していけば、短文を高速処理できるようになっていきます。
筋トレみたいな感覚に近いですね。
コレができるようになれば、リスニングでもポンポン意味を把握できるようになるので基礎力を磨くという意味で取り組んでみるのがオススメです。
②知りたいことを知るための読書
これは純粋な読書をするというだけです。
知的好奇心や世界の常識、海外感覚、教養を身につけるための読書ですね。
私は経験ないのですが、
海外留学にいった友人がシェイクスピアを読んだことなくてバカにされた経験があるそうです。
もちろん知らないのは仕方ないことなんですけどね。
個人的には、英語で自分の意見を持つ上でも世界の教養に触れるのは大事だと考えています。
たとえばアメリカ軍の超精鋭部隊で長年エリートとしてリアルな戦場を生き抜いてきた人が語るリーダーシップ論、とか凄そうじゃないですか?
銃声の鳴り止まない戦場で眠りにつく方法とか知れば毎日安眠できそうじゃないですか?
他には海外の脳科学研究における「思考は現実化する本当の理由」とかどうでしょうか?
知っておけばどんな目標でも達成できるようになる考え方、とかですね。
こういう言い方はあまり好きではないですけど、
日本語で検索しても解決しない情報はたいてい英語で調べればめちゃめちゃ丁寧な答えが見つかったりします。
人生を豊かにするための知識とかチートかよって思うぐらいの深い知識とか普通にあるので好奇心を満たすために洋書を読むのはありです。
英語で知りたいことをGoogle検索して情報に触れるだけでも十分だと思います。
洋書を純粋に読んでいくだけでも英語学習をすること以上に、海外で暮らす上で大切な知識も得られたりするので。
コツは、一言一句いちいち訳さずに読むことです。
「何を言いたいのか?」を意識しながら読むことですね。
なんとなくわかってたらオッケー、ぐらいの感覚で気楽に読書することです。
ただ、どうしても分からない単語があれば片っ端から調べてました。
調べること自体が自分の英語力を底上げすることにつながっていくので。
③語彙力磨き、表現力UPのための読書
そして3つ目。
英語の語彙や表現力を増やすための読書。
常にガッツリ辞書片手に読んでいくイメージですね。
いわゆる「書き言葉」ではなくて「話し言葉」の多い小説でコレをよくやってました。
個人的にですが、
もっと色んな表現で英会話できるようになりたかったので。
海外で出版されている小説の会話などから生きた英語表現を盗んでました。
かなり丁寧に読んでいましたね。
1日数ページづつでもいいからコツコツやってました。
目的は読破することではなかったので。
ひとつひとつ生きた英語の知識を吸収することだったので。
ただ、個人的には生きた英語を吸収するなら、
洋書よりも海外ドラマとかYouTubeの海外の人たちのVlogの方が便利な気がします。
発音やイントネーション、英語のニュアンスなんかも一緒に学べるので。
洋書で英語学習するデメリットは、
書き言葉ならではの文語表現や洗練された表現が多くあるってことです。
そういったのは日常とはかなり離れた表現になりやすいので、ただの知識で終わりやすいです。
なので、英語の知識を増やして英会話できるようになることが目標だったり、実践特化なら海外ドラマ使った方がマシかもしれないと個人的に思いますね。
ただ、洋書は目的に合わせて色んな読み方をそれぞれ試していけば、いろんな英語運用能力を伸ばしていけるはずなので、読書好きは絶対にやってみるべきです。
洋書の効果的な読み方よりも大事だと思っていること
ここからは持論です。
これまで厚さの薄い本を含めれば70冊近くの洋書を読んできました。
で、それだけ読んできて思うのは、
「読書自体を楽しめないなら無理して洋書を読まないほうがいい」
ということです。
逆に言えば、洋書を英語学習に活かしていきたいのであれば、興味を持てるかどうかがめちゃくちゃ大事だなと。
なぜなら、興味持てないならそもそもやり遂げられないから。
これは当たり前なんですけど。
わざわざ英語で数学理論の専門書を読んで勉強しようなんて思いません。
そんなものが英語の課題で与えられたら苦痛で英語が嫌いになる自信があります。
それと同じで、ただ英語学習に便利そうだからと言う理由で洋書を選ぶと
「難しい」とか「こんなの読める気がしない」
とかで挫折するのってそもそも強烈な興味を持てていないからじゃないかな、と。
私は最初、「チャーリーとチョコレート工場」と「星の王子様」から洋書がスタートしました。
そして次に、ニューヨークタイムズベストセラーになった「猫のデューイ」という本を書店でたまたま手に取って読みました。
そこから好きだったスティーブ・ジョブズの自伝小説を読破しました。
あとは、メルロビンスという「5秒ルール」で有名な脳科学者の本を読みました。
他にも、アメリカの精鋭部隊ネイビーシールズのエッセイ本も読みました。
どれにおいても言えるのは「興味持てなかったら読みきれなかった」ってことです。
間違いなく無理です。
逆に言えば「知りたいから読み続けられた」ってことです。
難しい用語が出てきても「知りたい」から調べるモチベを持てました。
長すぎると感じても「興味を持てる」からコツコツ読み続けられました。
色んな英語に触れているうちに英語の処理スピードが上がり、
英語の大意を掴む実力が伸びて、
英語の語彙力も増えて、
英語の総合的な実力が伸びました。
そのおかげで海外の人と話す時も、会話そのものを楽しめることが増えました。
海外の文化とか教養とか常識とかを知っていると高確率で会話が弾みます。
でも別に元から「英語の総合能力を伸ばすために洋書を読もう」とか決めてやってたわけじゃないんですよ。
ただシンプルに。英語でこの本よめたらいいな、というところからスタートしてます。
なので、洋書で効果的な英語学習をする方法を知りたいのはもちろんわかるんですけど、
それ以上に「そもそも英語で洋書を読むことに対して興味ある?」というのは大事だなと思います。
洋書はたしかに英語学習においてめちゃめちゃ色んな力を伸ばしてくれます。
が、興味を持てないなら辞めておいた方がいいというのが個人的なアドバイスです。
だったら、YouTubeで海外の人たちのVlogを見て生きた英語をインプットした方が英会話においては近道かもしれません。
海外ドラマで生きた英語表現をインプットしながら楽しむ方がおすすめです。
わざわざ洋書を英語学習に活かしたい人は、まず読書が好きかどうかが大事じゃないか、と。
で、興味を持てる分野の洋書を選ぶことがもっと大事。
逆に言えば読書好きの人は、読書をきっかけに英語力を伸ばしまくれるので、めちゃくちゃおすすめします。
個人的に洋書の効果的な読み方以上に、興味を持てるかどうかは大事だな、と。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
英語を長年勉強しているのに
話せるようにならないと悩むあなたへ、
私が「ハロー」から会話の続け方が分からない
というひどすぎる英語レベルから、
アメリカの友人とお酒を片手に
語り明かせるまでになれたのには
「ある戦略」があります。
英語センスゼロからスタートして、
思ったことを英語で好きなだけ
しゃべれるようになるまでに
いったいどういう「戦略」を意識していたのか?
を解説した電子書籍を
期間限定プレゼントしています。
実際に開催した英会話独学セミナーを元に
「もし、今の自分がゼロからスタートして、
英語で言いたいことがスラスラ言えるレベルに
最短最速で辿り着くには?」
と考えて、大事なところだけを厳選して執筆しました。
詳しくは以下からどうぞ。